目の病気

  • 屈折異常
  • 白内障
  • 緑内障
  • 結膜炎
  • 網膜の病気
眼球の断面図を上から見た図

屈折異常

屈折異常とは、メガネやコンタクトレンズを利用して、見え方を改善することが出来ます。また、最近では網膜にレーザーを照射し、角膜の形状を変えて矯正するという手術(レーシック)も行われてます。
※きのした眼科クリニックではレーシック治療はおこなっていません。

近視

角膜から網膜までの距離(眼軸)が正常より長すぎたりすること眼に入ってきた光が、網膜より手前で像を結ぶことを近視といいます。

最近では、小学校中高学年から視力が悪くなることが多く見られ(仮性近視)、その多くは近見作業(勉強、読書、テレビ、携帯ゲーム)が多く水晶体の厚さの調節が適切にできないためと考えられています。この場合、眼の調節を休ませ緊張をとるための日常生活では近見作業中に適度な休憩をいれたり、近視作業中の姿勢を十分気を付けることに心がけることが大事です。

きのした眼科クリニックでは、小学生を対象に眼の緊張をとる点眼薬を用いての治療と経過観察に通院していただいています。それでも、改善が見られず日常生活に支障をきたすようであれば、メガネ処方をいたします。

遠視

角膜から網膜までの距離(眼軸)が正常より短かすぎたりすること。
眼に入ってきた光が、網膜より後ろで像を結ぶことを遠視といいます。

幼児期は眼球も小さく角膜から網膜までの距離(眼軸)が短いため、遠視であることが普通ですが、その程度が強い場合に放置していると、幼児の場合は見えない状態で放置した状態となり、視力が発達しないので弱視になる可能性が高くなる為、その場合には眼鏡が必要となります。
きのした眼科クリニックでは、視能訓練士国家試験に合格した視能訓練士(ORT)によるメガネ処方、その後の経過観察をおこなっています。
(視能訓練士による検査は完全予約制です。)

乱視

角膜の表面のゆがみなどで、眼に入ってきた光がばらついて網膜に届く状態です。症状は物が二重に見えたりします。

誰もが、少しは乱視を持っているので、軽い場合は問題ありませんが日常生活に支障をきたすようであれば、メガネ処方をいたします。

老眼

老眼は水晶体の弾力性が無くなって調節力が衰えてくる老化現象です。元々水晶体は弾力性のある組織です。

  • 近くを見るときは水晶体を
    厚くして屈折力高めて物を見ます
  • また遠くを見る場合は水晶体を
    薄くして屈折力を弱めて物を見ます

加齢によりピント調節機能を備えたレンズ(水晶体)の弾力性やピントを合わす為の筋力(毛様体)の働きが悪くなり、近くのものが見えにくくなります。
水晶体の調節力は、実際には若年頃より少しずつ衰え始めています。
それが自覚症状となって現れるのが、40歳過ぎた頃からです。
老眼の進行が止まる65歳前後まで度の進行に合わせて、こまめにレンズ変更することが、目を疲れさせないポイントです。

白内障

白内障

白内障とは眼の中にあるカメラのレンズにあたる無色透明の組織(水晶体)が加齢のためにレンズが濁ってくる状態です。

他には、糖尿病やアトピー性皮膚炎、長期間使用によるステロイド剤などのお薬が原因になったり、眼の外傷が原因になったりする場合があります。

きのした眼科クリニックでは、白内障がそれほど進んでいない方には、まず点眼薬を処方させていただきます。ただ、この点眼薬は濁ったレンズを無色透明に戻すためのお薬ではなくレンズが濁るスピードを遅らせる為のお薬ですので、徐々にレンズの濁りは進行していきます。日常生活で不自由を感じてきたら、白内障手術を行います。

緑内障

緑内障

緑内症とは、正常以上の眼圧もしくは、眼内の血流が悪くなる事で視神経が萎縮して視野が欠けていく病気です。

病状は除々に進行していく患者さんが多く自覚症状はほとんどありません。一度欠けてしまった視野は元には戻らず放っておくと失明してしまう事があるため、早期発見、早期治療が必要です。

緑内障の初期は自覚症状は全くありません。視野の異常も進行するまで患者様ご本人は自覚ができません。きのした眼科クリニックでは、眼圧検査、眼底検査、光干渉断層計(OCT)で診断をしながら合わせて、眼圧を下げるお薬や眼の中の血流を改善するようなお薬で治療を行っています。

視野異常の進行が止まらない場合で手術適応と診断される方は、入院施設のある病院へ紹介させていただきます。

結膜炎

結膜炎とは、白日の部分が赤くなる病気ですが、その原因によって症状や治療方法が変わってきます。

結膜炎

アレルギー性結膜炎

人体には異物が体内に入り込もうとすると、排除する免疫機能があり、必要以上に敏感に反応し、主に強いかゆみが症状となってあらわれます。

代表的なものに花粉症があります。その他には、コンタクトレンズが原因になったり、ダニの死骸やホコリが原因になったりするケースがあります。

きのした眼科クリニックでは、抗アレルギー剤での点眼治療となりますが、症状が強い場合は、ステロイドの点眼剤も併用します。

ただ、この治療薬はアレルギーそのものを治療するのではなく、アレルギー性結膜炎による症状を緩和するための治療になるので、かゆみや充血が治ってもアレルギーの原因を排除しない限り、また繰り返してしまいます。

細菌性結膜炎

細菌感染が原因でおこる結膜炎で結膜が充実し、目ヤニが出たりします。
有効な点眼薬があるので、比較的早期に治癒する病気です。
きのした眼科クリニックでは、抗菌剤の点眼薬での治療となります。
症状が強い場合はステロイドの点眼剤も併用します。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎

ウイルス感染が原因で起こる結膜炎ですウイルスは、細菌よりもさらに小さな微生物です。他の生物の細胞に入り込み増殖します。

ウイルスを退治するお薬はまだありませんので、基本的には自己免疫で治すしかありません。主な症状は、結膜の充血、目ヤニがたくさん出る、目がゴロゴロする、まぶしいなどです。また、このウイルスは非常に感染力が強いので学校やお仕事は休んで頂く必要があります。

日常生活では、なるべく目を触らないようにして、むやみに周りを触らないとか、タオルは家族と分けて使用するなどの注意が必要です。

きのした眼科クリニックでは、充血を緩和させるためにステロイドの点眼剤や二次感染防止のための抗菌剤点眼での治療となります。しかし、ウイルスそのものを退治するわけではないので、治るまでに2週間から1ヶ月程かかります。

網膜の病気

網膜とは、ものを見たり、光の明暗や色を感知するのに一番大切な場所となります。
網膜の病気は、血管障害、血流障害が関係している事が多いので直接視力にかかわってきてしまいます。網膜の病気によって、一度失われた視力は回復が難しいことが少なくないということです。
これからあげる病気に少しでも気にかかることがあれば、早めに眼科を訪れ、もし検査や診察で異常を指摘されたら、視力障害が今以上進行しないように、適切な治療を継続していくことが必要です。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症

近年、糖尿病の患者数の増加が著しいといわれています。糖尿病は合併症が怖い病気で、眼に現われることが多いのです。

網膜には細かい血管が全体に張り巡らされており、血糖値が高い状態では血液の流れが悪くなっていきます。そうなると、網膜が痛められ光の明暗や色を感知する部分の感度が低なったりし、そういう状態のことを網膜症といいます。

又、網膜が破損してしまい失明することもあります。糖尿病と診断されたときから、糖尿病と眼科の適切な治療を続けていれば、上記症状を防ぐことができます。

きのした眼科クリニックでは、網膜症初期の段階では自覚症状がありませんので、定期的な眼底検査や必要であれば、 蛍光眼底撮影(造影剤を静脈注射した後、眼底写真を撮影する検査で網膜の血管以上の把握と治療法の決定に役立ちます)をします。血糖コントロールの改善とともに、網膜循環改善薬などの内服薬の服用で進行を防ぐ治療をおこなっています。

初期〜中度の段階では、眼がかすむといった症状があらわれ、上記の治療に加えて網膜光凝固治療やアイリーアまたはルセンティスの硝子体内注射を行い進行を阻止する治療をおこなっています。
中度〜重度の段階では、視界が急速に低下していきます。手術をする事で失明を免れる事もあるので、症状に応じて他の病院を紹介させていただきます。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性

加齢により、網膜の黄斑という所に異常な老化現象がおこり、視機能(視力や視野)が低下してくる病気です。

黄斑の組織が加齢と共に萎縮してくるタイプ(萎縮型)や健康な状態では存在しない異常な血管(新生血管)が発生して伸びてくるタイプ(滲出型)があります。又、喫煙者に多く、患者様のほとんどは60歳以上で男性に多いという特徴があります。
症状は、視野の中央が良く見えない、ゆがむ、暗く見えるなどです。

萎縮型の加齢黄斑変性は今の所これといった治療が行われません。確実に有効な治療法が無いという事もあります。発病予防のために、亜鉛が豊富な牡蠣やレバー、ホウレン草やケールに含まれているルテイン、青魚に多いω(オメガ)3系脂肪酸、最近ではサプリメント(ルテイン)を摂取するのが有効だという報告があります。

滲出型の加齢黄斑変性は、きのした眼科クリニックでは新生血管が黄斑外にあれば、レーザー光凝固を行い、新生血管をレーザー光線で焼きつぶし、その時点の視機能を保つという治療をおこなっております。新生血管が黄斑に及んでいる場合には、 アイリーアまたはルセンティスを硝子体に注射し新生血管の成長を抑えるという治療(抗VEGF抗体療法)もおこなっております。
視機能に直接関わっているデリケートな部分ですので手術治療がとても難しく視機能改善が十分でありません。手術適応となるケースは限られています。
また、光線力学的療法という治療があります。この治療は、正常な組織をほとんど傷つけずに新生血管だけを破壊し、その時点の視機能を保つという治療です。しかし、この治療法も対象になる場合とならない場合があります。新生血管が黄斑に及んでいる場合、入院等が必要になってきますので環境の整っている病院へ紹介させていただきます。
いずれにしても、早期発見が重要なポイントになりますので50歳以上の方は、一度眼底検査をすることをお勧めします。

網膜剥離

網膜剥離

網膜に穴(網膜裂孔)があき、眼球の中の空間を埋めている透明なゼリー状の組織(硝子体)の水分がその穴から網膜のうしろへ廻りこんで網膜が剥がれてくる病気です。剥離した網膜を放置しておくと網膜への栄養の供給が途絶え視機能が低下し、機能を失い、二度と再生せず失明に至る場合があるので、早く治療する必要があります。
症状としては、光の感度が鈍くなり、剥離部分の視野が見にくくなったりします。また、網膜が破れた時に起こる出血が眼球内に広がると、ススやゴミのようなものが目の前にちらついて自覚されます。

きのした眼科クリニックでは、レーザー光凝固で裂孔の周りや剥離部分を照射する治療を行っています。又、視機能が低下するような一刻を争う重度な場合は入院及び手術が必要になってきますので環境が整っている病院へ紹介させていただきます。

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