アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹(しっしん)が、良くなったり、悪くなったりを繰り返す疾患です。患者様の多くはアトピー素因を持っておられます。
≪アトピー素因≫
1. 家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)がある。
2. IgE抗体(アレルギーの原因だといわれている抗体)を産生し易い。
症状をこれ以上ひどくしないための生活上の注意点を相談しつつ、以下の流れで行います。
治療のゴールは『ありふれた治療で普通の生活ができること』です。
どうしても症状が改善しない場合には、第二選択治療薬(その他のお薬)を使っていきます。
水虫(足白癬・あしはくせん)はカビの一種である「白癬菌」が原因で起こる感染症です。
水虫には以下のタイプがあります。
1.趾間型(しかんがた)
最もよく見られる型で、足の指の間が白くふやけて皮がむけます。
2.小水疱型(しょうすいほうがた)
土踏まずや足のふちに小さな水泡(水ぶくれ)ができます。
3.角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
足の裏、特にかかと部分の角質が厚くなり、表面がゴワゴワになり皮がむけてきます。
4.爪水虫(爪白癬・つめはくせん)
足の水虫が爪に徐々に入り込み、爪が白く濁ったり、厚くなり変形したりします。かゆみなどの自覚症状はありませんが、水虫を繰り返す原因になります。
通常は塗り薬で治療しますが、爪水虫になると塗り薬だけでは爪の中になかなか浸透しないため治すことは困難です。
爪の中の白癬菌に薬が到達するには、飲み薬(経口抗真菌薬)がもっとも効果的とされています。
飲み薬の治療法は約6カ月毎日飲む「連続服用法」と「パルス療法※」があり、どちらかを選択していただきます。
(※)「パルス療法」とは、1週間お薬を飲み、3週間は服用を休むサイクルを3回繰り返す治療法です。
3か月の治療期間で、実際の服用期間は合計21日間になります。
思春期のニキビは、性ホルモンの分泌が増えることにより、毛穴や皮脂の分泌が盛んになることが主な原因です。
それに対して大人のニキビは、ストレスや睡眠不足、化粧などの複数の原因が重なって、皮脂が過剰に分泌し、ニキビを引き起こします。
ニキビの進行状況によって治療法も異なりますが、早い時期のニキビには通常塗り薬を使います。
しかし、症状が進んだニキビには、飲み薬による治療も必要になります。
処方するお薬には以下のようなものがあります。
1.抗生物質
ニキビを悪化させるニキビ菌の増殖や活動を抑える薬です。
塗り薬と飲み薬があります。
2.ビタミン剤
粘膜を保護する働きがあるビタミンB2、皮膚の抵抗力を強めるビタミンB6、皮膚の色素沈着などを防ぐビタミンCなどの飲み薬を補助的に使います。
3.漢方薬
ニキビを軽快させ、それを維持するため漢方薬を使うこともあります。
とびひ(伝染性膿痂疹・でんせんせいのうかしん)とは細菌が原因の感染症で、夏場に多く見られます。
湿疹やあせも、虫刺されなどで傷が付いたところに細菌が感染し、かゆみを伴う水ぶくれやかさぶたをつくります。
そこを掻きむしることで、「飛び火」のように次々と症状が広がっていきます。
抗生物質で原因の細菌を退治します。
抗生物質の飲み薬や塗り薬を使います。
かゆみが強い時は、かゆみ止め(抗ヒスタミン剤など)の飲み薬を使うこともあります。
いぼ・水いぼは、どちらもウイルスが原因の感染症ですが、ウイルスの種類が違います。
1.いぼ(尋常性疣贅・じんじょうせいゆうぜい)
表面がざらざらした、白っぽい小さないぼが出来ます。
足底のいぼは「うおのめ」や「たこ」とよく間違えられ、削ることにより周囲に広がってしまいます。
2.水いぼ(伝染性軟属腫・でんせんせいなんぞくしゅ)
表面がつやつやし、中央がくびれた小さないぼができます。
いぼの中にはウイルスがたくさん含まれているため、引っ掻いたりしてつぶれると周囲に広がってしまいます。
1.いぼの治療法
液体窒素でいぼを凍らせ、取り除きます 。
2.水いぼの治療法
特別な治療をしなくても数ヶ月から2年くらいで自然に治ることもあるため、処置をせずに様子を見る場合や、症状によってその他の治療を行います。
水いぼクリームの外用にて治癒する場合もあります。
男性型脱毛症(AGA)は男性に最も多く見られる脱毛症です。
思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪がうすくなり進行していくのが特長で、細くて短い髪の毛が多くなり全体的にうす毛が目立つようになります。
一般的には遺伝が関係するといわれています。
当院では内服薬での治療を行っております。
お気軽にご相談下さい。